2007年5月7日月曜日

自宅中庭に全長100mの回廊ギャラリー


自宅中庭に全長100mの回廊ギャラリー
2007年05月07日16時12分

 静岡県南伊豆町二条の漆画(しつが)家、宮本忠さん(61)が、自宅の中庭に2年がかりで建築してきた全長100メートルの石積みの回廊ギャラリーが完成した。壁に「集大成」の漆画作品20点を埋め込んで展示、無料公開している。


完成した回廊ギャラリーに漆画を展示した宮本忠さん=南伊豆町二条で
 宮本さんは2年前、敷地内に13年がかりで自分で建てた自宅と美術館を一体化した「漆画館」で初めて作品展を開いた。その後、漆器を作る漆芸家の妻えり子さん(56)と「自分たちの作品を後世に残せる場をつくろう」と話し合い、作品で自宅を囲む回廊ギャラリーの建築を思い立った。

 しかし、一緒に回廊造りをしていたえり子さんが1年前に脳出血で倒れ、体が不自由に。宮本さんは看病をしながら1人で建築に専念した。

 宮本さんは30歳ごろに日本画の漆画の伝統技法を独学で習得。20年前に神奈川県藤沢市から南伊豆町弓ケ浜に移住し、5年後に、「山に囲まれ、京都の風情を醸し出す」という静かな現在地を見つけた。大工修業の経験がある宮本さんは、漆画制作の傍ら、ロッジ風の自宅やアトリエ、ギャラリー、ゲストハウスの4棟を自分で設計、建築した。

 漆画は板に描いた絵を彫って凹凸をつけ、漆を塗って重厚な作品に仕上げる。何度も下地づくりをするため、完成までに27の工程が必要という。「漆画の魅力は独特の色とつや。油絵の具では出せない深みがある」

 84年に旅したエジプトの砂漠に感動し、画材として追究。日本女性の黒髪の魅力にもひかれ、黒髪の女性像を描いた。回廊ギャラリーには、こうした長年のテーマの作品が一堂に展示されている。

 漆画館の案内板は、国道136号から入った田んぼ道にひっそりと立つ。「ようやく探し出した訪問客が作品に感動してくれる。日本画の原点の漆画の技法を、多くの人に見てほしい」と宮本さん。問い合わせは漆画館(電話0558・62・2687)へ。


http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200705070069.html


------------------------------------------------------------------------------------

本当にすてきな考えだとおもう。
私の夢も未来にうちのなかにこのみたいな特別な空間を持つのだ。
家になかに自分だけのギャラリーがあれば、
いくらいいかな。
私もこの夢を持って、生きなきゃ。

0 件のコメント: